鮎ログ~~

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北星学園余市高等学校という物凄い高校。

こんにちは♪

 

今日は最近気になっているトピックについて書いていきます。

 

いきなりですが

 

北星学園余市高等学校。

 

この学校をご存知でしょうか?

 

一昔前に話題になったドラマ「ヤンキー先生母校に帰る」の舞台。この原作「ヤンキー先生の夢」の著者、義家弘介さんの母校といったらピンくるでしょうか。

 

この学校は不登校や高校中退や引きこもり等々。様々な事情を抱えた子供たちが日本全国から集う多様な学校です。

 

最近この北星学園余市高校がメディアのトピックに上がってて、なんだろう?とクリックしてみたら、なんと、廃校が検討されてるとのこと。

 

ほんと、めちゃくちゃ驚きました。不登校や高校中退は依然として社会の大きな課題であるにも関わらず、その課題に正面から向き合っている数少ない学校であるこの学校が廃校を検討されている状況だなんて。

 

僕はこの北星学園余市高校に通っていた当事者でもなければ、知人に通っている人もいません。

 

ですが、大学時代、一般教養の教育学の講義を取っていて、この高校を取り扱ったドキュメンタリー番組を一度観たことがあります。

 

その時衝撃を受けました。なにより、学校だけではなく地域ぐるみで生徒と関わっていく姿に感動しました。学校の先生だけでなく、寮やその周辺にいる大人たちが生徒と語り合いながら、良いことも悪いことも受け入れあって成長していく様子がありました。

 

普通の学校なら、親以外の大人とここまで密接に関わる機会はないでしょう。学校にいる間のみ先生と会って、帰宅すれば親と会う。それが一般的です。

 

ですが、この学校は日本全国から生徒が入学してくること。また、北海道の余市町にあることから、親元を離れて寮で暮らす生徒も多いです。なんと寮生活や下宿をしている人が9割もいるという特殊な高校なんです。

 

それは、不登校や中退を経験し、自分の道に迷って居場所を失ってしまった人たちが「自分を変えたい」という強い意志を持って入学していることを意味しています。

 

この学校に来る人達は多様ですが、それぞれ「今の自分を変えたい!」という強い気持ちは共通しているのだと番組をみながら僕は思いました。

 

それぞれ重くて困難な状況を抱えながらも、そんな自分と真剣に向き合い格闘しているんだ!そしてこの学校の先生たちは未熟な自分と格闘する生徒と一緒になってスクラムを組み、前に進めるよう全力で戦ってくれる!

 

そんな素晴らしい学校が北星学園余市高校。僕の感じたことです。

 

人と関わること、人と向き合うこと、人が成長すること。簡単に語られがちなこれらの言葉を実践することは、本当に難しい。

 

誰しも一人では「自分はいったい何がしたいんだ?」「自分の価値って無いんじゃないか?」「生きることってどうしてこんなに辛いんだ?」と悩んでしまう。

 

自己肯定感というものは「人との関わりあいの中」で養われる。あの人と一緒に何かしたい!あいつに何かしてあげたい!人と顔を合わせ語り合うことで、そんな気持ちが沸き上がる。

 

僕自身が個人的に思う、高校生という大人と子供の狭間のような時期に一番大切なことは、「自分を必要としてくれる人の存在に気づくこと。」これが何より大事なものだと考えています。勉強なんかより遥かに大切なこと。

 

北星学園余市高校という学校には、「自分を必要としてくれるひとの存在に気づく」ことができる環境があるのだと、客観的に見て強く思います。

 

どうか廃校にならないでほしい!そんな願いを込めてブログに綴ってみました。

 

最後に北星学園余市高校に関する動画をここに上げておきます。実際に通う生徒さんの素敵なインタビューです!!

 

www.youtube.com