鮎ログ~~

ダライ・ラマとアライグマで、韻を踏めます。おもろい本やイケてるラッパーを紹介します。

師走でごわす。2015年に読んだおもろかった本ベスト3!!!

はいはいこんにちは♪あゆむです!!

 

もう師走。12月です♪2015年が終わっちゃいます!超速い!!今年はほんと、新快速電車並のスピードで過ぎていった。まだ終わってないけど

 

多くの人が今年を振り返ってるように、僕も今年を振り返ってみました。

僕は本が好きなので、だいたい年間で結構な冊数を読むのですが、今年はとくに

「今後も一生読み続けるだろう!」と確信した名著に出会えました。

 

特に今年は又吉さんの火花だったり、出版業界が盛り上がった年でもあったので、ここで選りすぐりの本を3冊に絞ってランク付けして紹介します♪

 

 

3位:中原昌也の人生相談

 

 

この本の著者、中原昌也さんは、元々はノイズミュージックというジャンルのミュージシャンであり、知る人ぞ知る作家さんでもあります。僕は中二の頃から中原さんの著作が好きで、著書はだいたい持ってます。漫画で言うなら楳図かずお作品に近い異色の作風です。展開が全く読めない。めちゃくちゃで笑えてしまうような小説がたくさんあります。

 

そんな中原昌也さんの人生相談本。これ、悩んでいる人にはうってつけの本です。

 

本書では、寄せられた数々の悩みに対して著者が答えていき、その悩みに効く「映画」を悩み一つ一つに対して紹介しています。誰もが知ってる名作から、ほとんど知られてないマニアックな作品まで幅広くちりばめられていて、これがまた面白い!

 

寄せられている相談たちも、一般的なものから余りに個人的なモノまで色々です。相談自体も面白いのですが何より、悩みを虚空の彼方へぽんっと吹き飛ばして笑い飛ばしてしまえるようなセンスあふれる解答!!これが凄い!これを読んで僕は、中原昌也さんが一層好きになりました!



例えばどんなのがあるのかというと

 

「漫画家になりたいのだけれど、祖父の後を継いで彫師にならなければならない。ヤクザが怖い」

 

 

という相談に対して、中原さんは

 

「やくざの背中に四コマ漫画を掘りましょう♪」

 

って答えてる。

 

このテキトー加減、神がかってます。

そんな感じで、ほんまにおもろい!質問もおもしろいが、答えはもっとおもしろい!!

とにかく、悩める若い人たちにぜひ手に取ってもらいたい一冊であります!!



悩みと上手くやっていく秘訣は、なにより笑うこと!!この本を読んで、自らの内に秘め続けている悩みを笑い抜きましょう♪笑。なんの解決にもならないことは百も承知!それでも「まあえっか!」と開き直れることが大事♪

 

 

2位:生きることの意味

 

生きることの意味―ある少年のおいたち (ちくま文庫)

生きることの意味―ある少年のおいたち (ちくま文庫)

 

 

 生きることの意味。

 

とても平凡なタイトルですが、中身が物凄い。高史明さんという在日朝鮮人の作家さんが、自身の幼い頃の過酷な人生を限りなくリアルに描いた自伝的な本です。本読んでて久しぶりに泣きました。

 

人は人をたやすく傷つけてしまう。けれど、人に優しくもなれる。

 

人間存在の矛盾を認めたうえで、生きることを肯定してくれる本です。

 

文章は優しく丁寧な告白体で書かれているので読みやすいのですが、血や家柄や貧しさからくる根本的な生き辛さを、これだけ上手く書かれた物を読んだのは初めてです。簡単な言葉で、物凄くシビアな現実を描くことに成功している稀有な本。

 

読むとたちまち、書店に数多ある本のほとんどがテーマを失い、読む価値が無い!と思えるほど、物凄い本。今の時代に必要な本と言うのは、おそらくこういう本でしょう。

 

みなさんもぜひに( ´ ▽ ` )ノ

 

1位:ブロの道

 

ブロの道: 氷三部作1 (氷三部作 1)

ブロの道: 氷三部作1 (氷三部作 1)

 

 この本は、「僕が今まで読んだ中で一番面白かった本。興奮した本」です。

2015年に読んだ本の中で一番なのではなく、今まで読んだ中で、この本が一番おもろい!!僕の人生史上最高の本となりました。

 

だから、どんな本なのかうまく説明できません。とにかく読んでみて欲しいとしか言えません。ドラクエやモンハンに嵌ったことがある人は、きっと嵌ります。この本を読んでしまったが故に、僕の中で他のほとんどの小説が一気に色あせてしまいました。

 

「小説ってスゴイ!!」

 

抽象的な感想しかでてこないくらい物凄い本。

 

 

この3冊が、僕の2015年に読んだ中のベスト3♪ブロの道に至っては過去最高!!

 

ぜひ、手に取ってみてくださいな♪